セラピストと患者をつなぐ、リンパ浮腫医療のプラットフォーム

代表あいさつ

代表者のごあいさつ

 2002年に設立された当協会は、リンパ浮腫治療の先進国ドイツのフェルディクリニックおよびフェルディ学校と提携し「リンパ浮腫患者の治療環境を整え、患者さんに寄り添い支援する」という基本理念のもと、2023年12月末までに2,523名の志の高い「医療リンパドレナージセラピスト」を養成してまいりました。
 私自身、設立当初から協会認定教師としてセラピストの育成とリンパ浮腫患者さんの治療を行い、その治療法である「リンパ浮腫複合的治療」を保険収載するため厚生労働大臣や関連諸団体へ陳情を行うなど保険活動も行って参りました。患者会や多くの関係者の粘り強い活動が結実し2016年4月には「リンパ浮腫複合的治療料」が保険収載され、2020年には原発性リンパ浮腫が保険適用となりました。しかし、低い保険点数と厳しい施設基準のため保険治療を行う医療施設が少ないのが現状です。また、全国の都道府県のなかには、保険によるリンパ浮腫治療を行っている施設がないところもあるため、患者さんが安心して治療を受けられる環境には至っておりません。
 全国のどの地域でも安心して治療が受けられるよう引き続きリンパ浮腫診療に精通する医師やセラピストの育成・継続的支援を通じてリンパ浮腫医療のさらなる充実を目指していきたいと考えております。
 今後は、会員の皆様はもとより、役員・関係諸団体の皆様と協力し、卒業生である医療リンパドレナージセラピストが、活躍できるリンパ浮腫治療の環境整備を行い「セラピストと患者をつなぐ、リンパ浮腫医療のプラットフォーム」であり続けられるよう精一杯取り組んでまいる所存です。今後ともより一層のご支援、ご指導を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

理事長 新井恒紀
特定非営利活動法人
日本医療リンパドレナージ協会

理事長 新井恒紀