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複合的理学療法とは

複合的理学療法とは

『複合的理学療法』(Complex Physical Therapy)は、リンパ浮腫に対する保存的な療法です。
医学的に検証された4つの主要素「スキンケア、医療リンパドレナージ、圧迫療法、運動療法」を個別の症状に応じて実施し、セルフケア指導(患肢挙上、生活リスク管理など)により奏功効果を生み出します。

●スキンケア
治療開始前に治療がすぐに始めることができるかどうか判断をするために、皮膚の状態を把握(スキンチェック)します。
また日常生活でも皮膚を清潔に保ち、保湿を心がけることがポイントになります。

●医療リンパドレナージ
細胞のすきまに過剰に滞っている組織液やリンパ液を専門的なマッサージ技術により、健康なリンパ管へ誘導してむくみを改善させることができます。

●圧迫療法
医療リンパドレナージにより改善された皮膚のやわらかく良好な状態を維持し、さらに組織液・リンパ液の排液を促すために行います。
むくみの状態によって、弾性包帯を巻いて圧迫をする方法と、適切な弾性着衣(弾性スリーブ・弾性ストッキングなど)を着用する方法を上手に組み合わせて行います。

●排液効果を高める圧迫下での運動療法
弾性包帯・弾性着衣により患肢を圧迫した状態で、筋ポンプ作用を活かして効果的に組織液やリンパ液の流れを促す運動を行います。

適切な治療を受けることにより症状の改善が促され、精神的・肉体的苦痛が和らぎ、QOL(生活の質)の向上につながります。

※『複合的理学療法』は欧州において確立され、1995年より国際リンパ学会において標準治療として認められています。わが国では、1990年代後半より徐々に普及し始め、全国的に広がりをみせています。